新体制始まる(29Jul2013)
大学はこの時期,定期試験。学生たちはもう少しで夏休み,と指折り数えていることだろう。教職員も同じかもしれない。四季の移ろいを感じさせる季節である。
先日は参議院選挙が実施されたが,大方の予想通り,自民との圧勝で終わり,民主党の惨敗,維新の会の自滅,基盤の弱い野党各党は埋没する結果となり,共産党が少し躍進した,そのような政治状況を生み出した。今回は初のインターネット活用が行われたが,奏功させた候補者が当選に直結できたモノらしい。それでも,全国の投票率の低さを考えると,その責任をいったい誰が負うべきなのか,考えさせられてしまう。
政治への期待が失われてから随分と時間が経ったようにも思える。バブルがはじけてからというもの,国民は様々な局面でホッと一息つくことができないでいる。新卒初任給が停滞し,労働者の給与も抑えつけられたままといっても過言では無い。それどころか,消費税増税があたかも所与の計画であるように眼前に控え,円安の進行で食料品原材料の値上げによる販売価格の上昇など,ダブルやトリプルでなく,それ以上のマルチパンチに国民は晒されつつある。このような社会で,政治に目を向けとということ自身,無理があるようにも感じられる。
大きな波はさておくとして,労働現場だけでも目を向け,社会にとらわれない環境作り,それが組合の使命のように考えられる。選挙を起点として安倍政権が仕切り直しているのと同じく,組合の執行部も一部顔ぶれが変わり,新体制が始まった。学内の改題解決に向けて,その手腕が試されることになったが,期待感を持ってお手並みを拝見することにしようか・・・ <YY性>
年頭のご挨拶
巳年が明け,冬期休暇も明け,にわかに年度末のせわしさが押し寄せています。年末には給与調査アンケートを実施しましたが,回収率UPのための対策が奏功し,特に職員からの回答数が近年に無く多かったそうです。アンケートの分析結果が待ち遠しくもあり,自由記述の要望や意見などが耳に痛いかもしれない,などと襟を正してもいます。
職場保育所の設置についても,昨年のアンケート結果から要求を出したこともあって,そのフォローを続けていますが,現在はグループ関係者の企画を待っている段階となりました。また,組合掲示板設置を申し入れたところ,設置して頂けそうなのですが,ふさわしい場所かどうかが問題であるため,望ましい設置を再度お願いする必要がありそうです。
任期制が長くなった教員の定年制への移行については,当局の判断を見守っているものの,予断を許さないためこれまたフォローしてゆく必要がありそうです。
一方で,新しい仲間が徐々に増えてきていますが,職員の加入がなかなか進んでおらず,一喜一憂と言ったところ。よりよい労働環境を作ってゆくためには,意識ある人たちの参加が不可欠だと思うのですが,そういう意味では少なからず忸怩たる思いが頭をかすめます。
消費税増率が来年4月から行われる事を踏まえると,待遇面で大きなマイナスへと転嫁されるのは確実なため,少なくともそれを食い止めるための定期昇給号俸UPを難としてでも実現しなければ,ということもあります。
ともあれ,組合では正面から取り組んでいかなければならないこのような課題が山積しつつあると考えられます。このため,学内教職員の後押しが必要でありますため,皆様には今年も組合をよろしくとお願いするしかありません。ということで,本年もよろしくお願い申し上げます。 <KI生>
年末の組合活動(25Dec2012)
12月20日に手分けをして,給与調査表を教職員に配布した。今回は回収率を高めるために,執行委員が直接回収する手だてを取り,27日に一斉回収する予定である。
この時期に何故調査を行うかと言えば,冬期賞与が支給され,12月給与支給とともに源泉徴収票も配布されるからである。これらを通じ,現在の給与実態やそれぞれの意見などをくみ上げようとしているのである。
ただ,より多くの回答が得られなければ,大学による待遇ポリシーが明確にはならないと危惧される。このため,例年組合執行部は回収率に一喜一憂することになる。これとは対照的に,「回答用紙は組合BOXまで」というのがいけなかったのかもしれない。わざわざBOXに提出するには敷居が高かったのではないだろうか?
こういう意味では,「教職員の中へ」というのが,組合活動の本流と言えるであろう。秋口からの組合員拡大活動も併せ考えると,確かに「そのとおり」と自答するより他に無い。目に見える活動ばかりでなく,基本的な疑問に答える機会の設定も求められているようだ。
このように考えてくると,本組合もまだまだなすべき事,考えるべき事が多いように見受けられる。組合に入るのが自然な流れとなる日まで,今しばらくは広報に徹する必要がありそうだ。でも,そういえば,大学にお願いした組合掲示板の設置はどうなっているのだろう?これもまた倦まず求めてゆかなければ・・・ <ON生>
年の瀬に思う・・・(11Dec2012)
ちまたでは総選挙が近いということで,新聞やらテレビやらで色々な特別編成ものが報道されている。今回は特に,既成政党にいくつもの”第3極”を標榜するにわか作りの政党が名を連ねることとなった。その数の多さは有権者をして,選択の余地が何処にあるのか判断を困難にせしめている。
たしかに,原発やTPP,震災復興に経済政策など,争点はいくつか上げることはできるが,それぞれの政党がそれぞれのテーマをどのようなスタンスで解決しようとしてるのか,くっきりとは判らないところが困る。それぞれの政党の政策が,さながらグラデーションを表す感があるのである。そのように見えること自身,有権者はそれぞれの言い分を信じていないからに他ならない。
信頼と責任を担う政党は,有権者を決して裏切らず,強い信念をもった言動を示さなければなるまい。およそ,政党が乱立し,選挙前だけもっともらしいことを標榜しながら他党を攻撃するだけの姿は頂けない。まずもって,どのようにして集団としての政党を評価すべきか,有権者の見識が問われている気がしてならない。
我が国に長期に亘る経済停滞をもたらし,”危ない”社会を現出させたその責任,それをどのように考えれば良いのか,今回の選挙ほど,今一度冷静に問いかける選挙は無かったように思える。国民が一票の権利をどう行使するのか,その動向を注目せずにはいられない。 <YY生>
いよいよ秋深し!(7Nov2012)
どこの大学でもこの時期は推薦入試を迎え,いよいよ入試本格化の季節となる。年中行事と言えばそれまでだが,教育の場で職を得ている我々には死活問題の時期でもある。いずこの大学も,受験生の増減に気を取られる季節だ。のんびり研究にだけうつつを抜かしてはおられないから厄介なものだ。何十年働こうが,最もピリピリしなければならないこの季節に慣れることは無い。
高校まで出向き,受験生獲得のための”営業”活動をしなくなってから久しいが,この季節はその活動の集大成ともなる時期でもある。この時期までに積み上げた,広報や,説明会,高校訪問の成果が問われることになる。最前線に狩り出されきた教職員は,それだけ強い意識をもって仕事に臨んでいるのは言うまでも無い。このため,取り組む教職員は他の大学人よりも一層ストレスが大きいと考えられる。
しかし,だからといって毀誉褒貶が目に見えて行われていると聞いたためしがない。「毀貶」ばかりが目立つと考えるのは私だけだろうか?受験生が増えたら,「1ヶ月休暇」とか「基本給号俸飛ばし」などといった”報償”が,今こそ意味があるように思えてならない。ただ「働け,働け」と言い続け,悪いときにだけ叱責を飛ばすのは,何とも乱暴だと思う。働く人のモチベーションを高めるのに”報償”に勝るものがないのは,勉強のモチベーションをを高めるためにご褒美を準備する子育てとそう変わるものではなかろう。
大学=クリエイティブなところ,これが正論であるためには,クリエイティブな方策を考えても良いだろう。時代が変化し,大学もそれに対応しなければならない以上,新たな経営のあり方を独創的に編み出すべきだと思う。旧態依然では・・・
<ON生>
初夏か・・・(11May 2010)
今年度から様々な機能を備えた教学Webシステムが導入され,学生による履修登録の他,学生個人毎の時間割や教員時間割,出欠,採点などがブラウザから行えるようになった。他大学と比較するとシステム導入は遅い方であろう。このため,教職員は老いも若きもこのシステム利用に慣れる必要がある。
別段何の抵抗もないので,自分としては大歓迎で,何より,人数の多い担当科目の履修者名簿が容易にダウンロードできるのが嬉しい。これまでは,出席カードに基づいて名簿をExcelで作成し,履修者名簿と照合して整合させる必要があったので,誠に手数であった。履修学生数がそれ程でもない科目の場合には,大した苦にもならなかったが,そうじゃないとなかなか厄介。畢竟,学生の出席データを正確に入力できるようになるまで,1ヶ月半ほどかかった。ところが今は,リアルタイムで履修者名簿がダウンロードできるので,少し気が早くてもデータ入力に移行できて便利である。
そうはいっても,システムの利用を断固拒否している人がいるそうである。これだけ情報化が進んでいるのにも関わらず,である。無論,それなりのポリシシーからによるものであろうが,利便性を考慮すると誠に惜しいと言わなければなるまい。まあ,人の考え方は人の数ほどあるので,おいそれと責めるわけにも行かないが・・・
かくして大連休も明け,初夏とあいなり,新システムをチョコチョコいじってみながら,より便利な使い方を模索し始めたところである。研究室のパソコンでシステムいじりに疲れて目を窓外に移すと,新緑が目にやさしく飛び込んでくる。暑くなるまでの,ここしばらくの季節が心地よいのは自分ばかりではないだろう。さて,山歩きにでも出かけるとするか・・・
(YY生)